5月7日 更新

 児童文学作家 辻邦と その仲間 青山和子と生田きよみ のページです。
 
 連載 生田きよみ    短文 辻邦  
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 「この本」  好きだった、感動した、元気づけられた、お薦めしたい、そんな本


「この本」9
「秘密の花園」フランシス・ホジソン・バーネット 作

 作者は、イギリス生まれ。父親の死によって生活が困窮し、一家でアメリカへ渡りました。それでも経済状態は好転しませんでしたが、フランシスは、幼いころから好きだった文筆で生計を立てる夢を追い続けました。出版社に原稿を送るための切手代をねん出するために野ブドウを売ったといわれています。後に「小公子」「小公女」で作家として大成功を収めました。 

 この物語の主人公メアリーは、お父さんの赴任地のインドに生まれ、インドで育ちましたが、一度に両親を失い、両親の故郷イギリスに住む伯父のところに送り返されました。召使に世話をされ、両親に愛された記憶のないメアリーは、わがままで気難しい感じの悪い子でした。

 叔父さんの家は、荒涼としたムーアの中にあり陰気な屋敷で、メアリーは孤独で不自由な生活を送る羽目に落ち行ったことに腹を立てて癇癪を爆発させていたので、誰からも愛されませんでした。  

そんな折、メアリーは庭にいたコマドリと仲良くなり、少しづつ自然に親しんでゆきました。快活な小間使いのマーサとその弟のディコンとも親しくなって、メアリーは変わってゆきました。

ある日、メアリーは庭の片隅に、壁に囲まれた入り口には鍵のかけられた秘密の園を見つけました。その園は、伯母さんが愛した庭で、伯母さんの死をきっかけに閉じられてしまったのでした。庭を閉じた伯父さんは、心も閉ざして、家を離れ旅に出かけてしまったのです。

ひょんなきっかけで、その庭のカギを見つけたメアリーは、死んだと思われていたに庭は、実は植物たちが芽吹いていることを発見し、園をよみがえらせようとディコンの助けを借りて、朝早くから日が暮れるまで、一生懸命働き始めました。メアリーは、何時の間にか、元気で快活な娘に変わっていったのです。

同じころ、伯父さんの息子の従弟のコリンの存在を知りました。コリンは、自分は間もなく死ぬのだと固く信じている少年で、以前のメアリーのように意固地で不機嫌な子供でした。愛されたことないコリンの不安は、メアリーには痛いほどわかりました。そこで、メアリーは、コリンを外へ連れ出すことにしたのです。自分がそうであったように、コリンも自然に触れれば健康になると思えたからです。この挑戦はかなり困難なことでしたが、とうとうメアリーはコリンを外へ連れ出すことに成功しました。

そして、メアリーとコリンとヂィコンの三人は、閉ざされていた園を、見事な花園に生まれ変わらせたのでした。その陰には、庭師のおじいさんの助けも必要でしたが。
 生まれ変わった庭をみて、伯父さんの心も開いたのでした。 

「秘密の花園」何と甘美な言葉でしょう。何にも影響を受けやすい私は、この物語を読むなりリンゴ箱の私の花園を持たせてもらいました。(そのころ、プランターなどというしゃれた物は無かったので)でも、何事も三日坊主の私は、何の花を咲かせたか…。今、私は自分の小さなスペースを持っています。インゲン豆を育てる畑にしたり、コスモスを植えてみたり、今はバラの花壇になっています。とても小さな庭ですが、宝物です。(その割には、手入れが悪いけど)