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くぅばーたん 福になる28「うどんすき、スキ!」 |
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「どうして、ミーちゃんとナッちゃんは、ばーちゃんちで、晩ご飯食べるの?」 サーちゃんが、くぅばーたんにきいた。 「美鈴が、職員会議で遅くなるからよ。あら、サーちゃんもうちで夕飯食べたいの?食べても 良いけど、今晩は『うどんすき』だからね。さーちゃん、うどん嫌いでしょ」 くぅばーたんは、流しで白菜を洗いながら答えた。 その脇には、しいたけと春菊が置いてある。 どれも、タッ君の苦手なものだ。 タッ君が、サーちゃんのシャツを引っ張って、小声で言った。 「いいよ、お姉ちゃん。ボクたちは、うちでご飯食べようよ。『今日は、ハンバガー買って来 る』って、ママ言ってたじゃん」 「いいなー、ハンバガー」 ナッちゃんが、チラリとくぅばーたんを見た。 「あたしは、ハンバガー、キライ」 と、ミーちゃんが、いうと、 「キライで良いわよ」 サーちゃんは、ミーちゃんを無視。 じつは、サーちゃんは、心配しているのだ。ここでご飯を食べている時、ナッちゃんが、よけ いなおしゃべりをしちゃうんじゃないかなーと。見つけた宝の事とか、お金の事を。 「じゃー、ナッちゃんだけ、うちでご飯食べる事にするのは、どうかな?」 さーちゃんが、ナッちゃんを誘った。 「あたし、ポテトならスキよ」 ミーちゃんが、話に割り込んだ。 ナッちゃんは、クビをかしげて、考える風で、うーんとうなってみせた。 「ハンバガーだのポテトだのより、『うどんすき』が体にいいさ。麗さんも忙しいなら、皆で ここで晩ご飯を食べれば良いよ」 五郎さんが、里芋の皮むきを手伝いながら言った。 「そんなには沢山有りませんよ。なにしろ急な話で………、うどんが……」 くぅばーたんが、食料棚をのぞき込んだ。 その時、五郎さんが、包丁を置いて、 「ところで、さっき、皆で洗濯場から出て来たけど、かくれんぼでもしていたのかい」 と、ナッちゃんの顔をのぞき込んだ。 「大志館」では、断り無しに「秘密の部屋」へは入らない約束になっているのだ。 「ううん。カギがかかっちゃって、出られなかったから」 「カギがかかったって、どこの?」 くぅばーたんも、振り返った。 「秘密の部屋だよ。ぼくが、ダメだよ言っていったのに、裕信君が戸を閉めちゃって」 ナッちゃんの口は軽い。 サーちゃんが、あわてて、ナッちゃんを指差しながら、タッ君に目配せをした。 「やっぱり、ご飯食べてくよ。ねー、タッ君。あんたも「うどんすき」スキでしょ」 「うー、うどん?スキ?ああ、スキ」 タッ君が、思い切りシブい顔で、ナッちゃんをにらんだ。
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