くぅばーたん 福になる27宝は誰のもの?

 

 

 探してごらん、虹の向こう。
 夢の下のシロクマさん。
 食べ過ぎちゃって、お腹が痛い。

 シクシク泣いたあの夜の、忘れられない子守唄。

 感謝の気持ち、さーどうぞ

 「大志館」の子どもたちは宝を見つけた。

 ベッドの下に隠してあった、クマの刺繍の白い袋に入れてあった宝物。

 そーっと袋の口を開いて、中をのぞき込む。

 「サーちゃん、出してみな。ライさんから、手紙を預かったのは、サーちゃんだもん」

 裕信君が、袋をサーちゃんに渡した。

 「早くっ!おねーちゃん、早くー!」

 ター君と真一君が、ピョンピョン飛び跳ねた。ナッちゃんも、その真似をした。

 でも、サーちゃんの手は、伸びない。

 「これ、あたし達の物じゃないよ」

 「どうして?僕らが見つけたんだよ」

 「だって、手紙に書いてあるでしょ、『感謝の気持ち、さーどうぞ』って。ライさんは、誰か

に感謝して‥‥‥、それで‥‥‥」

 サーちゃんの胸が、ドキドキした。

 「そんなの関係ない!」

 と、ター君は、いきなり袋に手を突っ込んで、何かを引っ張り出した。

 「キャンディー?なーんだ」

 次々と引き出す手に握られていたのは、金色の紙に包まれた棒つきキャンヂィー。

 「これ、アメリカのキャンディーだぜ」

 大きなキャンディーを、口いっぱいにほうばりながら、次に出したのは‥‥。

 「グハッ!万札!」

 封をされた新品の一万円札の束。

 ビックリ仰天で、あぶなくキャンディーを口から落とすところだった。

 「これって、百万円かもしれない」

 裕信君が、お札の束をこわごわ手に取った。

 「どうしよう、まだ、入っているよ」

 サーちゃんが、お札の束を、あと四つ取り出して、ベッドの上に並べた。

 そして、「くららさんへ」と表書きされた、茶色の封筒。

 「やっぱり、おばーちゃんあてだったよ」

 サーちゃんが、深くうなずいて、ター君の頭を、ペコンと叩いた。

 「イテッ!何すんだよ」

 「勝手に、キャンディー配っちゃって」

 サーちゃんが、ター君をにらんだ。

 「手紙は、おばあちゃんのものだけど、宝は違うかもよ。見つけたの僕らだもん」

 ター君も、今度ばかりは負けていない。

 「こんなにお金が有ったら、欲しい物、何でも買えるな」

 裕信君が、ゴクリと生唾を飲んだ。

 「ぼくは、「テレビにつないですぐプレイシリーズのプラレール運転手」が欲しいな」

 と、いったのはナッちゃん。

 「ぼくは、ロボットキットが買いたい。いろんなロボットを組み立てるんだ」

 と、裕信君がいうと、

 「おれは、仮面ライダーキバのガルルセイバー買うぜ」

 「ぼくも!一緒に、戦いごっこしようね」

 と、ター君と真一君が顔を見合わせた。