くぅばーたん 福になる2ベッドでピクニック

 「ディズニーランドへ行きたーい」

 そんなサーちゃんの夢が、突然かなった。

 ママのボーナスが思ったより多かったので、 それで、サーちゃん一家は、「ディズニーラン

ドでお正月!」だ。

 サーちゃんとタッ君は、大喜び!

 でも‥‥‥、大晦日のディズニーランドは、人、人、人で大混雑。

入場するのに、ゲートで待たされて、アトラクションを見るの

も、並んで並んで、レストランにも、入れやしない。

 並ぶのが大嫌いな正太郎さんは、イライラし通しで、パパがいつ怒り出すかと、サーちゃんと

タッ君は、ハラハラし通し。

 やっと入れた「イッツ・ア・スモールワールド」で、ホッとしたと思ったら、「アリスの

ティーパーティー」のコーヒーカップでは目が回り、「ピーターパンの空の旅」では、空の旅に

ゲロゲロで、ママが吐きそうになっちゃって!。

 パレードを見るのをあきらめて、何とかもぐり込んだ「ホーンテッドマンション」で楽しめた

ら良かったけど‥‥‥。

 ぺこぺこのお腹を抱えてホテルに着いた頃には、皆、クタクタのぐったり。

 ママは、ホテルの部屋に入るなり、

 「あーあ、チカレタ!」 

 と、ベットに倒れ込んだ。

 「うん、疲れたな。ディズニーランドは、いつ来ても疲れる、フー」

 と、パパの、大きな溜め息。

 「腹ぺこで死にそー」

 と、タッ君は、べそをかいちゃって。

 皆、疲れて、お腹がすいて、かなり不機嫌。

 「ホテルのレストランに行くしかけど‥‥」

 「大晦日だぞ。予約無しじゃ、無理だろ」

 「お昼から、何にも食べてないよー」

 と、悲鳴を上げかけて、皆は思い出した。

 車のトランクに、くぅばーたんが入れてくれたバックの事を。

 「お腹がすいたら、開けてごらんなさい」

 そう言っていたっけ。

 正太郎さんは、大急ぎでバックを取りに、駐車所へ。

 サーちゃんとタッ君は、バックを開けるパパの手をジッと見つめた。

 バックの中から出て来たのは‥‥‥。

 三段重ねの弁当箱。中には、黒豆にくりきんとん。伊達巻きにごぼうの昆布巻き。鳥のキジ焼

きにイカの松かさ焼き。そしてタッ君の大好きな肉団子。おまけは、みかんの寒天。

 「フランスパンとワインもある」

 「すごーい、ベッドの上でピクニックだ」

 サーちゃんとタッ君は、大喜び!

 ワインを一口飲んだパパは、元気百倍。

 「早起きして、一番乗りしよう。明日は、効率よく廻るぞ。作戦たてなくちゃな」

 「入ったら直ぐに、レストランを予約するわ」

 ママも大はりきり。

 「ばーちゃん、ごちそうさま」

 美味しい物のおかげで、明日は、楽しい一日になりそうだ。