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くぅばーたん 福になる17「ファイト!ミーちゃん」 |
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「大志館」の朝は、にぎやかだ。 とりわけ今日は、ミーちゃんの家が、騒がしい。 「ほら、ミーちゃん、髪を結わなくちゃ」 お母ちゃんの美鈴さんが、ブラシを持ってミーちゃんを急かしても,ミーちゃんは逃げ回って 髪を結わせない。 「いいよー、結ばなくてもいいの」 「だめよ、髪の毛が目に入ったら,不潔でしょ」 「やだ、結ばない」 見かねたお父ちゃんが、怒鳴った。 「そんなこというと、髪の毛、切っちゃうぞ」 とたんに、ミーちゃんは、火がついた様に泣き出して! 「どうかしたの?何事なの?」 くぅばーたんが、あわてて飛んで来た。 「何でもないのよ、お母さん。おおげさにしないで」 美鈴さんは、くぅばーたんに八つ当たり。 「ミーちゃんが‥‥‥、髪の毛結ぶのイヤだって」 お兄ちゃんのナッちゃんが、こそっと、くぅばーたんへ耳打ち。 「どうして?」 くぅばーたんが、ミーちゃんの顔をのぞき込んだ。 「ただのわがまま。ダダこねてるだけ」 美鈴さんが、ブラシをくぅばーたんに渡すと、自分の支度に取りかかった。 「ミーちゃん、どうしてなの?」 くぅばーたんは、ミーちゃんを抱きかかえて、静かに聞いた。 「髪の毛結ぶと、信介君が引っ張るの」 「まーひどい!ミーちゃんの髪の毛を?」 みーちゃんが、コクンとうなずいた。 「だから、ママが教えたでしょ。信介君は、ミーちゃんが好きだから」 と、美鈴さんが言うやいなや、 「髪の毛引っ張って『スキ!』は、ないでしょ!その子はいじめっ子よ。ミーちゃん、やり返 さなくちゃダメよ」 くぅばーたんは、真っ赤になって怒ってた。 「そんな、ぶっそうなこと‥‥‥」 お父ちゃんが、くぅばーたんを止めたが,くぅばーたんの怒りは収まらない。 「本当にミーちゃんを好きな子は、ミーちゃんが嫌がる事はしないものよ。ミーちゃんも、イ ヤな事は『イヤだ、止めて!』って、言わなきゃダメ。それでも,止めない時は、『さわらない で!』って、突き返しなさい」 くぅばーたんは、ミーちゃんの両手を持って、押し返す真似をした。 「でも、もっといじめられたら‥‥‥」 ミーちゃんが、不安そうに下を向いた。 「戦うのよ。気持ちを強く持ってね。イヤな事は『やらないで!』って言うの。さあ、いつもの様に髪の毛を結んで、行きなさい」 「うん。信介には、さわらせない」 ミーちゃんは、ファイトのポーズだ。 |