和子の「のどか塾」
のどかに、行こうよ!

 おすすめ4 『百まいのドレス』

 里美ちゃん、けんかしちゃったんですってね。妹のまりちゃんの絵を笑われて、くやしい気

持ちよくわかります。二年生のまりちゃんが一生懸命に描いた絵を「これ、幼稚園みたい」と

言うなんてひどいよね。

 『百まいのドレス』(エレナー・エスティス作、岩波の子どもの本)というお話がありま

す。五十年も前からずうっと読まれている本だから、一度読んでみて。そして、けんかした子

にも見せてあげるといいと思うよ。

 いつも同じ服を着ているポーランド移民のワンダという少女がいます。ワンダが、

うちの戸棚に百まいのドレスを持っていると言っても、誰も信じません。からかわ

れ、笑いものにされる日が続きます。中心になってからかうのはマデラインの親友ペ

ギー。

一人ぼっちのワンダに心を痛めながらも、マデラインは「やめよう」と言えません。

今、私たちの周りで問題になっている”いじめ”と似ていると思いませんか?

 ワンダのドレスは、百まいの絵でした。転校していったワンダは、デザインコン

クールで一等になったその絵をクラスの女の子たちに残していきます。マデライン

は、もらった青いドレスの絵を見ながら、いなくなったワンダのこと、これまでとこ

れからの自分のことを、描かれた絵に重ねて考えてみるのです。

 絵って不思議、言葉で言わなくとも心が通じていくんですもの。まりちゃんの絵、

いつか見せてくださいね。