和子の「のどか塾」
のどかに、行こうよ!

 おすすめ3 『はじめてのおつかい』

   子育てで大忙しの麻子さん。5歳と2歳の男の子との毎日は、

  楽しそうだけれど、まだまだ手がかかって大変ですね。お兄ちゃんの正太くん 

  は幼稚園、弟の真人くんは目が離せないいたずらざかり・・・・・。

   そんな麻子さんには、絵本『はじめてのおつかい』(筒井頼子作、林明子

  絵・福音館書店)を紹介しましょう。

   ママに頼まれて、赤ちゃんの牛乳を買いに行った5歳のみいちゃん。一人で  

  くのは初めてです。フルスピードの自転車をよけたり、ころんで百円玉を落

  としてしまったり・・・・、ようやくお店に着きます。その後、作者はお店に

  着いてから牛乳を買うまでのみいちゃんのドキドキを、温かい眼差しで丁寧に

  描いています。たしかに、初めて知らない人と話をするのは、幼児にとっては

  大変なことですものね。
 
   横長の見開きいっぱいに描かれた一つひとつの場面は、小さなみいちゃんと

  周りの広さとが対比されて、まさに5歳の女の子の視点です。手のなかで熱く

  なった百円玉二つは、みいちゃんの一生懸命さそのもの。子どもって、そんな

  <はじめの一歩>をひとつずつクリアーしながら成長していくのでしょう。

   表紙は、牛乳パックを抱えて、満足そうに身体全体で笑っているみいちゃん

  笑顔。そして裏表紙には、買って来た牛乳を赤ちゃんに飲ませているママの

  傍らで、コップの牛乳を飲みながら、片方の足をママの膝にのせているみい

  ちゃんが描かれています。(そこでママとつながっているんですね)

    お兄ちゃんになって、ときには寂しい思いをすることもある正太くんと

  いっしょに読んでください。きっとカッコいい兄貴になるでしょう。