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「サーちゃん、お迎えが来てますよー」 くぅばーたんの呼ぶ声に、サーちゃんは、三枚目のトーストを皿に戻して、急いで玄関へ向っ た。 「何だよ、早いいね、今日は」 そう言うサーちゃんに、玄関で待っていた、真帆ちゃんと亜由美ちゃんは、 「ごめんね。これお土産なの」 と、大きな袋を渡した。一目で分かる、デズニィーランドのお土産。 「えー、行ったのー?一緒に?デズニィーランド」」 さっきの「ごめん」は、「サーちゃん抜きで、デズニィーランドへ行っちゃった。ごめん」の 「ごめん」だったのだ。 真帆ちゃんと亜由美ちゃんは、コクンとうなずいた。 「デズニィーランド」と聞いて、タッ君が飛び出して来た。 「だれ?デズニィーランドヘ行ったの」 ナッちゃんと、ミーちゃんも、二階から下をのぞいた。 裕信君と真一君の兄弟も、階段を駆け下りてきた。 「亜由美達、行ったのか!」 と、叫びながら。 ここ、「大志館」の子ども達にとって、デズニィーランドは禁断の園、憧れの聖地だ。 「どうせ行くんなら、いっしょに行こう」 が、仇になって、未だに行けずじまい。 旅行雑誌のカメラマンの谷さんは、旅行が仕事だから外すとしても、サーちゃんパパの正太郎 さんは外せない。キーちゃんも土日が休みとは限らない。となると、夏休みか冬休みになるのだ が、そうなると、ナッちゃん達や野口家は、田舎へ行っちゃうし。 「へー、行ったんだ、二人で………」 と、もう一度言ってしまったサーちゃんの背中を、くぅばーたんがポンと叩いた。 「素敵なお土産ね、何が入っているの」 と、いいながら。 サーちゃんは、急いで付け足した。 「お土産、ありがとう」って。 |