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うになって」と、サーちゃんは、クッキーをかじった。 「サーちゃんこそ、早く元気になって良かったわよ。でも、サーちゃん、学校から帰って、手 を洗った?又、病気になるわよ」 と、くぅばーたんが言うと、 「だいじょうぶ、学校出る時、トイレに行って洗って来たから」 と、サーちゃんは、鼻の穴を膨らませた。 「でも、外から帰ったら洗うのが…」 「歩いただけじゃ、ばい菌なんかつかないよ。あたし、学校出てからここへつくまで、どっこ も触ってないし」 「まあまあ、弁の立つお嬢さんで」 「それ、イヤミ?ねー、ばあちゃん、コンソメのシャーベット食べてみな、チョーまずいよ」 サーちゃんが、鼻にしわを寄せて言った。 コンソメシャーベットは、サーちゃん達が病気した時、くぅばーたんが食べさせた物だ。 「あら、知らなかった、サーちゃん、あれ嫌いだったの?美味しそうになめてたじゃない。お 代わりまでしてたし」 と、くぅばーたんはお茶をすすった。 「がまんしたのよ。あたしが嫌がったら、ター君とかミーちゃんも真似するでしょ」 「あら、すごい、お姉さんしてたんだ」 「裕信と決めたのよ、小さい子の見本になろうって」 「見本?お手本の間違いか………」 「イーですよ!どちでもイー」 サーちゃんは、両手であっかんべー! 「ほらほら、汚い手で」 と、言って、くぅばーたんは笑い出した。 「どうしたの、ばあちゃん。急に笑い出しちゃって。壊れちゃったの?」 「いいえね、あっかんべーをするために、手を洗いに行ったら、可笑しいなって」 サーちゃんも、笑った。 「それじゃ、裕信になっちゃうよ」と。 「あら、裕信君が、どうしたの」 「あいつ、喧嘩になったら、眼鏡外して、『持ってて』って、あたしに頼んじゃって」 と、サーちゃんが、肩をすくめた。 「まるで、殴られる用意してるみたい」 「まー、それで、殴られたの?」 「ううん、それって悔しいから、眼鏡持って来た時、あたし、言ってやったんだ、『逃げよ うー』って。それで、二人で走って逃げちゃった!これって、弱虫じゃないよね?」 「ええ、それは、作戦。グッドアイディアよ。ところで、ケンカの原因は、何?」 「タヌキが、本当の名前は田沼だけど、そのタヌキがあたしと裕信に『お前ら同じ家に住んで るけど、風呂も一緒に入るんだろう』だって!そんな事言ったら、マンションに住んでる人はど うなの?あれだって、ここと同じ「屋根一個」じゃん。おまけに、タヌキんちはカケスニュータ ウンだから、マンションでしょ?ほんとバカタヌキなんだから。あんなのに殴られてたまるもん ですか」 そういってサーちゃんは、口を尖らせた。
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