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「サラちゃんのママ、大丈夫ですかね」 くぅばーたんは、背中におぶったサラちゃんに話しかけながら、体を揺すった。 サラちゃんは、ウトウト眠りそうだ。 「ただいまー、あれっ?おばあちゃん、何でサラをおぶってるの」 元気な声の主は、ナッちゃん。 「広子さんが、お出かけしたのよ。それでね」 「お留守番か。ぼく、一緒に居てあげるよ。今ランドセル置いて来るから待っててね」 ナッちゃんは、急いでランドセルを置きに、二階へ上がって行った。 「ねえー、おばあちゃん。おやつ何?ありゃ、サラか」 カバンを背負ったまま、キッチンをのぞいたのはサーちゃん。 「サーちゃんの好きな、人参ケーキよ」 「やったね!あたし、いっぱい食べる」 サーちゃんもカバンを置きに、部屋に走って行った。 「ただいまー」と、帰って来たばかりのター君が、サーちゃんの後を追った。 この騒ぎで、眠りかけていたサラちゃんは、すっかり目が覚めてしまったようだ。 「人参ケーキ、二本で足りるかしら」 そういいながら、くぅばーたんは、パウンド型の人参ケーキを切って、皿に盛った。 「飲み物は、麦茶でいいわね。サラちゃんも、飲みますか?」 サラちゃんが、くぅばーたんの背中で、手足をバタバタとさせた。 ナッちゃんとサーちゃんとター君。それにサラちゃんもまざって、おやつの時間。 そこへ、広子さんが帰ってきて、 「あらあら、サラまで、いっちょまえに」 と、ケーキを持ったサラちゃんを見て、笑った。 その笑顔を見て、くぅばーたんは、ホッと胸を撫で下ろした。 「サラママ、どこいってたの」 サーちゃんが、人参ケーキにかぶりつきながらきいた。 「前の家に、荷物を取りにね」 そういって、広子さんは、大きな旅行カバンと、紙袋を二つ、指差した。 「それって、危ないんじゃないの」 「すげー危険だよ。やつに会ったら」 「ぶたれたちゃうかもしれないよ」 と、サーちゃんとター君と、ナッちゃんまで、心配そうに言った。 「心配してくれて、ありがとう。でも、大丈夫だった。 ちゃーんと留守になるように、作戦立ててあったから。ねー、大家さん」 広子さんが、グーサイン。
「転居届を出して、ついでに、離婚届も出して来ちゃった」 「離婚届!」 これには、くぅばーたんもビックリ。 「それがね、大家さん。サラの母子手帳を探していたら、喧嘩した時に、無理矢理書かされた 離婚届が出て来て……。それでね」 広子さんは、Vサイン! 「ここに来てから、あたしの人生、ラッキーづくめ!サラたん、ママは頑張りますよ!」 そこで、皆で、「乾杯!」だ。 「くぅばーたん魔女になる」終わり |
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