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今日は祭日なので、くぅばーたんは、五郎さんと、武蔵さんのお見舞いに行くことにした。 ひまな、サーちゃんとター君も一緒。 武蔵さんは、洋服に着替えて、待っていた。 「病院の下の喫茶室に、行きませんか」と。 サーちゃんとター君は大喜び。 サーちゃんとター君は、クリームソーダとケーキ。くぅばーたんはクリームあんみつ。 五郎さんは、コーヒーとケーキ。そして、武蔵さんは、ミルクティーを頼んだ。 「お元気そうで良かった、この分なら、退院も近いでしょう」 と、五郎さんがいうと、武蔵さんは、 「それはそれで、問題があってね。なにしろ、僕は一人暮らしなので………」 と、首を横に振った。くぅばーたんが、 「お世話なら、私がしますよ」 と、いうと、武蔵さんは、もう一度、首を横に振った。 ソーダ水の上のアイスクリームをスプーンですくいながら、サーちゃんが言った。
くぅばーたんが、あわてて説明。海野さん親子が、新しい住人に加わった事を。 「私が使っていた部屋を、空けたんです」 「あの隠し部屋をかい?」 「隠し部屋」ときいて、サーちゃんとター君の目が輝く。 武蔵さんが、二人に話した。 「六十以上前、日本は、戦争をしていた。その頃、君たちのひいひいおじいさんは、英語教育 に携わっていてね。『互いに理解し合う事が、戦争を回避出来る唯一の方法だ』と、敵の国の言 葉を教えてはダメだという決まりに反対して、英語を教え続けた。危険を覚悟でね。それで、自 分が捕まっても、自分の家族は助かるように隠そうと思って、秘密の部屋を作った。それが、秘 密の隠し部屋。君たちのひいひいおじいさんは、家族思いの、意思の強い人だったんだよ」 「でも、戦争が終わって、父と母がアメリカに渡ると、祖父は、英語教育を捨てました。 『なまじ英語ができるために、息子をアメリカに行かせてしまった』って」 と、くぅばーたんが、唇をかんだ。 「健太郎さんの英語力があったから、僕たちはニューヨークで活動出来たんだ。今でも感謝し ている」 と、武蔵さんが頭を下げた。 「あたしを捨てて、アメリカに渡った息子夫婦を、祖父も祖母も許しませんでした。 だから、私は英語を教えてもらえなかった」 五郎さんが、くぅばーたんの肩を抱いて、慰めた。 「くーちゃんのママは、くーちゃには強すぎた。居なくなって良かったんだよ」 武蔵さんも、うんうんと頷いた。 「聖子さんは、エネルギッシュな人だからね。あの人は、魔女だよ」 ター君が、サーちゃんにきいた。 「聖子さんって、だれ?」 「おばあちゃんのお母さん。あたしたちのひいおばあちゃんだよ」 「ひいおばあちゃんは、魔女なの?」 ター君の目が、まん丸くなっていた。 |
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