|
|
|
|
春休みも、残すところ、あと二日。 「おむすび注文も、終わりね」 そういいながら、くぅばーたんは、階段の下にぶら下げてあった黒板を、外した。 これは、くぅばーたん特製のおむすびの注文板。 学校が休みになると、この「おむすびの注文板」の出番だ。 「大志館」の大人達は、全員働きに行っているので、学校が休みの間子ども達は、お弁当を持って学童保育に行ったり、くぅばーたんと家で過したり。 「どうせ、毎朝、五郎さんのおむすびを握るんです。三つも五つも、たとえ十個になっても大して手間は変わらないわ」 くぅばーたんはついでに、希望者のおむすびを握ってあげる事にしている。 春休み、第1日目は、おむすびと書いた横に、正の字が2つ並んだ。
くぅばーたんには、孫が4人居る。 懸巣小学校4年の関口紗香、サーちゃんと、その弟で2年生の大樹、タッ君。 それから、今度懸巣小学校に入学する竹田夏也、ナッちゃんと、妹の美穂、ミーちゃん。 ミーちゃんは、4歳。保育園に行っているので、お昼ご飯は、保育園で食べる。 (サーちゃんとタッ君とナッちゃんの三人で、十個?) くぅばーたんのおむすびは、かなり大きめ。 「ただいまー、おむすびある?」 「腹へったー」 「あたしも、あたしも」 「ぼくもー」 と、台所に入ってきたのは・・・。 サーちゃんとター君とナッちゃんだけでは、なかった。二階の3号室の野口さんのところの裕 信君と真一君もいっしょ。 次の日のおむすび注文は、正の字が3つ。 「まあー、みんな良く食べる事、うふふ」 くぅばーたんは、嬉しそう。 けんかにならないように、しゃけとたらことうめぼしで、5個ずつ握った。 それから、大きくて分厚い卵焼きも焼いて。 たくあんと白菜づけも、ドンブリに山盛りにして。 くぅばーたんは、子どもたちが、もりもり食べるのを見るのが、大好きだ。 三日目。おむすびの注文は・・・! たらこ7 しゃけ7 うめぼし2 ツナマヨネーズ6 と、注文がつけてあって、おまけに、 「おかずはコロッケにしてください」と、おかずまで指定してあった。 くぅばーたんは、怒りもせず、楽しそうに、 朝早くから、いそいそとおむすびを握った。 4日目。たらこ9 しゃけ8 うめぼし2 ツナマヨネーズ8 コンブ6 ?友だちも食べにきます。 くぅばーたんは、ニッコリ笑って、言った。 「明日は、お赤飯と天ぷら結びも作りましょう。明後日は、混ぜご飯のおむすびですよ」 くぅばーたんのおにぎり、大人気だ。 |