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くぅばーたんは、毎日おむすびを握る。だんなさんのおべんとうだ。 くぅばーたんが、だんなさんの五郎さんにきいた。 「いつも同じ物で、飽きない?」 「いや、いつ食べても美味しい。毎日食べても、飽きない。 くーちゃんのおにぎりは、世界一だよ」 五郎さんは、うれしそうにそう答えた。 くぅばーたんは、五郎さんのことを、「おむすびゴロリン」だと、思っている。 五郎さんは、おむすびをもって、五軒先の郵便局に働きにいく。 そこは、五郎さんの実家,生まれた家でもある。 五郎さんは、くぅばーたんのおにぎりを「世界一」といったが、評価は正しいか? なにしろ、五郎さんは、くぅばーたんのおにぎりしか食べたことが無いから。 いや、結婚四十年の間には、くぅばーたんがおむすびを作れなかったことが、四度有った。 くぅばーたんが、お産で入院していた時、三回と、ドアに手をはさんで、右手の指、4本を痛 めた時! あの時は、大変。 お昼に、カップ麺をすする五郎さんを見た人が、 「「大志館」の奥さんとだんなさん、どうかしたらしいよ」 と言って、 それを聞いた人が、 「五郎さんのところ、けんかしてるって」 と、勘違いして、 「けんかしたから、弁当を作ってもらえないらしい」 「この分だと、離婚かな」 人から人へとウワサは広がって、町中のウワサになった ウワサを打ち消すために、次の日から、五郎さんは、自分でおむすびを作って持っていった が、 「そんなまずそうなおむすび、あたしが作ったなんて、思われたくないわ」 と、くぅばーたんは不満。 やっぱり「くぅばーたんのおむすびが世界一」なのだ。 |