23話 くぅばーたん3「グランドピアノを出す魔法」

 くぅばーたんは、キーちゃんが、言った一言が気になっていた。

 「じゃ、二階の僕の部屋に、グランドピアノいれていいかな?」

 キーちゃんの経済力では、グランドピアノが買えないのは分かっているが‥‥‥。

 (あの子は、何をしでかすか分からない子でからね)

 キーちゃんが5歳の時、あまりにもいたずらが激しいキーちゃんを、お風呂場に閉じ込めた事

があった。が、キーちゃんは、反省するどころか、泣きもしないで、風呂場の高窓から抜け出し

て、裏の空井戸に落っこちて!

 キーちゃんがさらわれた、誘拐された、行方不明だと大騒ぎになった事がある。

 そんなキーちゃんだから、グランドピアノをヘリコプターでつり上げて・・・。

 「なんてことでもされた、又大事件」

 そこで、くぅばーたんは、「ピアノを出そう」と決めた。

 くぅばーたんの子どもの頃。ピアノの練習をいやがるくぅばーたんを、ママは「あんたは、ピ

アニストになるのよ!」と、むりやり練習させようとして、毎日大騒ぎ。

 で、くぅばーたんのおじいちゃんが、

 「大人の勝手で、子どもに嫌がる事を強いてはいかん!ピアノはさせるな!ピアノなんか、捨

ててしまう」

 と、隠してしまった、書庫の本の山の中に。

 「だけど、どうやって、あんなに沢山の本をどけようかしら?」

 本は、ぎっしりと書庫一杯に詰め込まれている。

とても、一人二人では、取り出せる量ではない。

 その時、くぅばーたんは閃いた。

 そして‥‥。その日の夕方には、書庫は音楽室に早変わり。

 くぅばーたんは、書庫の本を全部、古本屋に売ったのだ。古本屋は、本を全部片付けてくれ

て、おまけに、お代まで置いてってくた。

 とつぜん現れたグランドピアノに、「大志館」の皆はビックリ仰天!

 「こりゃ、魔法だ!」