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朝のニュースを見て、「大志館」は、割れんばかりの大騒動。「房総建設」の若社長が、詐欺 の疑いで逮捕されたというニュースだ。 「うちのプラン料、誰が払ってくれるのかしら?この一ヶ月、ただ働きかもしれない」 と、麗さんが嘆き、 「幼稚園の土地は、どうなるの」 と、美鈴さんは、半べそ顔で、 「お母さん、まさかだまされてないよね」 と、キーちゃんは、心配した。 皆は、大騒ぎで、出かけていったが……。 くぅばーたんは、顔を青くして、椅子から立ち上がれない。 「どうしたの?くーちゃん、入院中の安平さんの事は心配しないで大丈夫だよ。病人だもの、 つかまったりしないさ」 と、五郎さんは、くぅばーたんを慰めた。 とたんに、くぅばーたんは、泣き出して、泣きじゃくりながら、五郎さんに告白。 「美鈴の幼稚園の土地を買う契約では、私が、房総建設の保証人になったの。駅前ビルの武蔵 さんの絵を展示する画廊も、私が保証人だし、安平さんの入院費の保証人も、私なの」 それをきいた、五郎さんは、くぅばーたんを抱きしめると、言った。 「大丈夫。どれもお金で解決出来る事だ。くーちゃんは、少しも悪くない。不幸中の幸い、ぼ くの退職金があるじゃないか。なんとかなるさ」 「ううん、五郎さんのお金は使えないわ。裏の畑を、千兵に買ってもらいます」 そこへ、やってきたのは、カケス不動産の千兵さん。 その顔を見たとたんに、くぅばーたんは、 「何しに来たのよ、帰ってよ」 と、心にも無く、怒鳴ってしまって……。 「そりゃ、八つ当たりだよ、くーちゃん」 五郎さんが、止める間もなく、 「さすが、金の亡者の千兵だわ」 と、喧嘩を売った。千兵さんは、苦笑い。 「そりゃないぜ、くーちゃん。今日は、もうけ話を持って来たのに」 「もうけ話?私に?」 くぅばーたんの目の色が変わった。「金の亡者」は、くぅばーたんかも……。 「アメリカの克彦から、電話でね。『登&聖子』の絵をどうしても欲しいというコレクターが いるんだとさ、『オズの国』とやらを言い値で買うと言って来たとさ」 と、言い終わるか終わらないうちに、 「売る売る。直ぐに棟梁に頼んで、あの部屋の壁を剥がしておくわ。売ると返事して」 くぅばーたんは、躍り上がらんばかりに、大喜び。 「でも、あれは、くーちゃんの宝物でしょう」 という、五郎さんの声も耳に入らない。 くぅばーたんは、天を仰いで感謝! 「サンキュー、パパ。これで、悩みは全て解決よ。おじいちゃん、おばあちゃんも、見守って くれてありがとう。それから、聖子さん、ママも、ありがとう。皆、皆、サンキューよ!」
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